電子メディアは道具である
読みながら
1.筆者が「電子メディアは道具である」と言っている意味を深く考えてみましょう。
2.「道具」「能率」「必要」という三つの言葉の意味をよく吟味して正しく捉えましよう。 |
インターネットだとか、Eメールだとかの言葉を、新聞や雑誌で毎日のように目にする。テレビを見ていても、番組の終わりあたりで、「WWWなんとか」を見ろ、などというメッセージが出る。いわゆる電子メディアの利用である。これに対して、人は様々な反応を見せる。
ある人は、自分はそんなものには関係がないと割り切って見向きもしない。
ある人は、それを使っていない自分を時代遅れのように思って、なんとか使ってみたいが、自分には使えそうにないとあきらめ気分でいる。
ある人は、パソコンを買い込み、これらを使う練習をするが、利用するまでにはいたらずに、せっかく購入した機械は眠ったままになる。
もちろん、これらとは違って、自分の必要に応じてインターネットやEメールを駆使するようになる人もいる。
電子メディアに近づくことをしないでいるか、それを使いこなすようになるかを決める要素には様々なものがあるだろうが、私は、その一番大きな要素は、「利用する必要が発見できるかどうか」だろうと思う。電子メディアは、はさみやペンチと同じく道具だからである。
私は電子メディアを、必要に応じて道具として便利に利用してきた。これによって得た利益は絶大である。しかし、私の周囲を見渡すと、この「必要」を発見しそこねている人が多いようである。
インターネット、Eメールなどの電子メディアについて、自分はそんなものには関係がないと割り切って見向きもしない人、それを使っていない自分を時代遅れのように思って、何とか使ってみたいが、自分には使えそうにないとあきらめ気分でいる人、パソコンを買い込み、これらを使う練習をしても利用するまでにはいたらずに、せっかくの機械を眠ったままにしている人は。
◎ その人にとっては仕事の能率化が必要であるのに、電子メディアという道具を役立
てる必要や方法を発見することができないでいる人。
◎ 能率化することが必要な仕事をまったく持っていない人。
のどちらかであるように思う。
電子メディアという道具を役立てる必要や方法を発見することができないでいる人には、電子メディアはこういう必要にこたえてくれる便利なものだということを認識することが必要であろう。しかし、電子メディアの使用に習熟した人に、「どんな必要に対して、どういうふうに役立つのか」ということを親切に解説してもらわなければ、自分で発見的に認識することは困難になっている。
私自身、Eメールは大いに利用しているが、インターネットを役立てる効用については、ほとんど認識していない。毎年、カナダで暮らす日々を持っているが、そのときに日本の新聞を読む程度である。むしろ、インターネットであちこち情報を探しまわり、信頼性が確かでない情報を興味本位で得るのは時間の無駄だという感じを持っている。
(『国文学』に掲載された「電子メディアは道具である」の一節 2月臨時増刊号2000学燈社)
注釈
WW:(Wor1d Wide Web的省略語)万维网。
言葉と使い方
1. いわゆる
・ 彼らのいわゆる成功は意味がない。
・ 自分の両親、兄や姉のような、家の中のいわゆる目上の人に、「あなた」のような代名詞を使う人はまずいないだろう。
・ A:うちの大学、最近またアメリカの大学と姉妹校になったんです。これで8校目ですよ。
Bああ、いわゆる「大学の国際化」というやつですね。そういうのが国際化だと思っている人が、まだたくさんいるんですねえ。
2. 見せる
・ 2時間踊った彼は、少々疲れは見せたものの楽しそうだった。
・ 人々は私たちの訴えに対して予想以上の関心を見せてくれた。
・ 久しぶりだね、たまには顔を見せてくれよ。
・ 山が間近であるため・幸いに月はまだ姿を見せていなかった。
・ 芙美子さんはニッコリ笑顔を見せると、「早く母に合格を知らせなくちゃ」と駆け出した。
3. ~込む
・ 書類には保証人の住所、氏名を書き込む欄がある。
・ 日本の社会に溶け込むことと、自分の文化を見失わないこととは両立するのだろうか。
・ いくら聞いても、相手は黙り込んで一言も口を利かない。
4. ~そこねる/そこなう
・ 展覧会を見そこねた。
・ 電話のベルが鳴ったので、ニュースの大事なところを聞きそこねた。
・ よけそこなって頭にボールが当たった。
5. ~化
・ コンピュータを核にした「情報化」杜会は、職場の効率化や多様化に役立つ。
・ ベストセラー小説の映画化が最近とてもはやっている。
・ 日本人が和服を洋服に切り替えたのは、近代化された社会生活の中で必要とされたからである。
6. こたえる
・ 消費者の声にこたえ、従来より操作が簡単な製品を開発する方針だ。
・ 全校の応援団の熱い声援にこたえて、彼はついに優勝した。
・ 住民の要望にこたえて工事が行われ、道路が歩きやすくなった。
7. 大いに
・ 久しぶりに会った友人と大いに飲んで語り合った。
・ 私たちの準備が足りなかったことについては大いに反省しています。
・ 一日にレポートを3つも終らせなければならないので、大いに困った。
表現と文型
1. ~にいたる/~にはいたらない
名詞または活用語の連体形について、ある段階・結果・程度に到達する/到達しない意味を表す
・ ことここにいたっては、引き返すことなどできはしない。
・ 事故で人命が失われるにいたって、ようやく安全性の調査に乗り出した。
・ いろいろ悩んだ末に、退職して田舎で自給自足の生活をするという結論にいたった。
・ 彼は大変な努力をしたにもかかわらず、その成果を挙げるにいたらなかった。
・ その案については会員全員の理解を、得るにはいたらなかった。
2. せっかく
まれな機会や努力、苦労、骨折りがあって、それを有効に利用するようにしたい気持ち、
または有効に利用できない残念な気持ちを表す。前者は「せっかく~のだから」、「せっかく~のだったら」、後者は「せっかく~のに」という形をとることが多い。
・ せっかくここまで努力したのだから、途中でやめないで完成させましょう。
・ せっかく京都まで行くのだったら、奈良にも行ってみませんか。
・ せっかく好きなレコードを借りてきたのに、彼女は来なかった
・ せっかくの休日も雨でつぶれてしまった。
・ A:食事の準備がしてありますので、うちで召し上がってください。
B:それでは、せっかくですから、お言葉に甘えさせていただきます。
3. ~ままにする/なる
「動詞の過去形十まま」または「このまま」「そのまま」の形をとることが多い。「変えないで同じ状態がつづく、または同じ状態をつづける」意味。
・ 扇風機は止めないで回したままにしておいてください。
・ 人のしたいままにさせておく。
・ 洗たくものを干したままにして出かけたら、にわか雨ですっかりぬらしてしまった。
・ 火事があって以来、博物館は閉まったままになっている。
・ 父は急に入院したので、描きかけた絵はそのままになっている。
4. ~ないでいる
しないままの状態を保つ意味。
・ 歌わないでいると、「元気を出さなきゃだめじゃないの」と肩を叩かれて、しようがなく歌った。
・ 雨がやまないので、家から一歩も出ないでいた。
・ パンばかり食べて野菜を食べないでいると、病気になるよ。
・ しばらく新聞やテレビを見ないでいたら、世界の色々な事にうとくなった
・ 包丁は長く使わないでいると、さびて切れなくなる。
5. むしろ
二つのものを比較して、一方のほうがいいという意味。「~より」、「~(ぐらい)なら」といっしょに用いることが多い。
・ 鳴る鐘の音よりもむしろ余韻を楽しむといった趣がある。
・ インターネットについては教師よりむしろ学生のほうがよく知っている。
・ むしろ異論があったほうがよいと考えていたところです。
・ 景気は回復するどころか、むしろ去年よりも悪くなってきている。
・ こんな高い家賃でアパートを借りるなら、むしろマンションを買ったほうが得だ。
練習問題
1.本文を読で、次の質問に答えなさい。
(1)電子メディアとは一体どのようなものを指すのか、具体的に挙げなさい。
(2)あなたは電子メディアを使用していますか。使用しているならその理由を述べなさい。
(3)使用していないなら、なぜ使用していないのか、その理由を述べなさい。
(4)必要性を発見できないでいる人は、なぜこれに習熟した人から教えてもらわないと分からないのか、その理由を考えて答えなさい。
(5)インターネットであちこちの情報を探すことは、信頼性が確かでない情報を興味本位で得ることだと言っているが、その理由は何か、自分の考えを述べなさい。
3.下の枠内から適当なことばを選らんで に入れ、文を完成させなさい。必要な場合には活用形を変えなさい。
(1)親と離れて元気がなかった彼女も、最近やっと笑顔を ようになった。
(2)A:うちの大学、最近また日本の大学と姉妹校になったんです。これで9校目ですよ。B:ああ、 「大学の国際化」というやつですね。そういうのが国際化だと思っている人が、まだたくさんいるんですねえ。
(3)こんなことについては教師より_ 学生の方がよく知っているかもしれない。
(4)多数の学生の要望に 夏休み中も図書館を開館することにしました。
(5)静男は昌子さんの機嫌を ので、彼女が心変わりするのではないかととても心配している。
いわゆる みせる こたえる せっかく むしろ そこねる |
パソコンが早くから普及し、[(1)aしかし bしかも cあるいは dただ ]車社会のアメリカでは、携帯用のパソコンが求められ、[(2)aその結果 bそれに cそれでは dそれから]、ラップトップ型のパソコンが生まれた。[(3)aそして bですから cところで dしかし]、携帯用とはいえ5キロも6キロもあるので日本人には重すぎる。[(4)a最後に bそこで cまず dただ]、日本を中心に発達してきたのが、もっと小さくて軽い「ブック型」[(5)aそれで bあるいは cしかも dたまに]「ノート型」といわれるパソコンだ。ブック型パソコンはあくまで持ち運びの便を図っているので、たくさんのデータを処理するには、やはり画面の大きいデスクトップのほうが使いやすい。[(6)aあと bまた cただ dつまり]、家庭では大きなデスクトップ型を置いておく場所がなかなかないので、使いたいときだけ机の上に取り出し、使わないときは本棚にでも入れておけるブック型パソコンのほうが都合がいいかもしれない。
練習問題の解答
1.本文を読んで、次の質問に答えなさい。
(1)電子メディアとは、インターネットを通して情報を全世界に流すものを指している。Eメールなどがその具体例である。
(2)わたしは今毎目ではないが電子メディアを使っている。理由としてはいろいろあるが、たとえば、インターネットを通して世界各地の情報をすぐに入手できるし、電子メールで友達と手紙のやり取りをしたら、普通の手紙よりずっと速いことなどである。
(3)(略)(ポイント:パソコンが使えない、インターネットはどんなものか分からないなど)
(4)「どんな必要に対して、どういうふうに役立つのか」ということを習熟した人から教えてもらわなければ、自分で発見的に認識することは困難であるからである。
(5)インターネットで流されている情報の量が多すぎて、興味のない情報は自分には役に立たない。そして真実かうそかまったく分からないから、興味本位で見るしかない。
3.下の枠内から適当なことばを選んでに入れ、文を完成させなさい。必要な場合には活用形を変えなさい。
(1)みせる (2)いわゆる (3)むしろ (4)こたえて (5)そこねた
4.(a)~(d)からつなぎの語句を一つ選んで、文を完成させなさい。
(1)b (2)a (3)d (4)b (5)b (6)c
リーディング 2
インターネット
村井 純
インターネットと結ばれているのは、基本的にはコンピュータだと考えられていますが。「コンピニタ」といってもその形態はどんどん変わってきました。初期の、非常に使いにくい専門家用のコンピュータから、現代の、きわめて使いやすい、子供がゲームをするようなコンピュータヘと発展してきたのです。インターネットでは、(1)こういったさまざまなコンピュータが全部つながることを考えていて、それが実現すれば人間活動のいろいろな分野にわたって、さまざまなことが起こってくるでしょう。
もう一つ大事なことは、インターネットは、国という概念とはまったくして、国境を越えて発展してきたという経緯です。コンピュータによって自由に情報、データを交換できるという基盤ができあがると、世界中の一人ひとりの人間が、どういうコミュニケーションをもって、どういう活動をして、どんな世界をバックにした生活をしているのかということを考えられるようになります。(2)この点からは、今後新しい国際社会をどういうふうに形成していくかということを考えるための基盤としても、期待されていると言うことができるでしょう。
(A)( )、インターネットによるコミュニケーションは(3)「地球」という空間の概念を大きく変えているともいえます。もちろん、これまでも、航空機のような交通機関や国際電話などの通信手段が、地球の大きさについての人間の感覚をいちじるしく変えてきましたが、インターネットは、いっそう地球を「狭く」感じさせるでしょう。
(「インターネット」の一節『基礎からベスト基本問題集-----現代文』学研社)
練習問題
1.空欄(A)に入れるのに最も適切な言葉を次の中からを選びなさい。
a.結果として b.だがどうやら c.また同時に d.しかし
2.下線部(1)の「こういったさまざまなコンピュータ」とは、どのような意味か。次の中から最も適切なものを選びなさい。
a.以前に売り出された性能のあまり良くないコンピュータでも、最も新しいコンピュータでも。
b.操作がとても難しいコンピュータから、とても使いやすいコンピュータまで。
c.業務用のコンピュータでも、子どもがおもちゃとして使うコンピュータでも。
d.専門家が用いるコンピュータから、ふつうの人が日常使うコンピュータまで。
3.下線部(2)の「この点」とは何を指すか、次の中から最も適切なものを選びなさい。
a.インターネットによって外国の人たちと情報などを容易に交換できること。
b.他国の人々がどのように考え、どのように暮らしているかがわかること。
c.インターネットが個々の国という意識を忘れさせて、国境を簡単に越えたこと。
d.今は国際杜会にいろいろな問題が存在しているために、解決するのは容易ではないこと。
4.下線部(3)に「『地球』」という空間の概念を大きく変えている」とあるが、どのように変えたのか、本文中の適切なことばを使って簡単に答えなさい。
5.本文の最も重要な論点は何か、次の中から一つ選びなさい。
a.インターネットは国を異にする人と人を結ぶので、広いコミュニケーションによっ
世界の人々は互いを身近に感じ、相互理解が深まるだろう。
b.インターネットは個々の国境を意識しないで、それを乗り越えて発展してきたので、航空機や国際電話よりも更に外国を身近に感じさせるだろう。
c.子どもにさえコンピュータが操作できるようになったので、インターネットが発達し、外国の人とのコミュニケーションが簡単にできることになった。
d.コンピュータの使い方がやさしくなって、インターネットが利用できることになったので、どこの国とでも容易に情報などを交換できるようになった。
正解
問題1.c 問題2.d 問題3.b
問題4.地球が狭くなったように感じられるようになった。
問題5.a
リーディング 3
イフターネットで暮らしはどう変わるか
三上 俊治
近い将来、パソコンが家庭に普及し、インターネットヘの接続が簡単に実現するようになれば、インターネットは私たちの暮らしを大きく変える可能性を秘めている。具体的には、次のような変化が生じるものと予想される。
(1)電子メールやWWWの利用が日常化することによって、コミュニケーションの様式が大きく変化するだろう。電子メールを使った非同期的コミュニケーション、ホームページの普及による情報発信が広がるだろう。
(2)これによって、人間関係のあり方にも大きな変化が生じるだろう。まったく知らない同士での、インターネットを媒介とする新たな人間関係が形成される可能性がある。
(3)日常的な情報源、娯楽源として、テレビ、新聞、雑誌などの既存メディアと並んで、これらを相互補完するメディアとして、インターネットが欠かせない情報源、娯楽源となる可能性が大きい。「インターネットテレビ」の普及は、こうしたメディアミックスを促進するだろう。
(4)電子決済、セキュリティ対策が進めば、インターネットによるショッピング、予約、オンラインバンキングが普及し、消費生活に大きな変化が起きるだろう。
(6)インターネットは、教育・文化的な面でも重要な役割を果たすようになるだろう。大
学などでの教育用のツールとして不可欠の手段になるだけでなく、社会人にも、生涯学習の手段として広く利用されるようになるだろう。
ただし、以上の変化が生じるためには、インターネットが現在抱えている、さまざまな問題を解決し、21世紀の基幹的メディアにふさわしい情報環境を整備することが必要である。具体的には、青少年にとって有害なコンテンツを含むホームページに対する何らかの規制、インターネット時代にも適合するような著作権法等の改正、「ネチケット」などインターネット利用をめぐる正しい規範や価値観の醸成、などをあげることができる。
(「インターネットで変わる杜会生活」の一節『日本語学』明治書院)
1.インターネットの利用によって、コミュニケーションの様式はどう変化するか説明しなさい。
2.インターネットの利用によって、人間関係のあり方にどんな変化が生じるか、説明しなさい。
3.インターネットで消費生活にどんな変化が起きるか、説明しなさい。
4.インターネットは教育・文化的な面でどんな役割を果たすか、説明しなさい。
5.インターネットが抱えている問題を解決するために情報環境をどう整備すべきか、説明しなさい。
正解
問題1.コミュニケーションの様式が多様になり、非同期的コミュニケーションが増加し、ホームページの普及による情報発信が広がる。
問題2.まったく知らない同士での、インターネットを媒介とする新たな人間関係が形成される可能性がある。
問題3.インターネットによるショッピング、予約、オンラインバイキングができるようになる。
問題4.大学などでの教育用のツールとして不可欠の手段になるだけでなく、杜会人にも、生涯学習の手段として広く利用されるようになる。
問題5.青少年にとって有害なコンテンツを含むホームページに対する何らかの規制、インターネット時代にも適合するような著作権法等の改正、「ネチケット」などインターネット利用をめぐる正しい規範や価値観の醸成、などをあげることができる。
コラム
惰報・電子系科学技術開発
コンピュータ、半導体、通信技術などの進歩は、日本人の情報に対する食欲を大いにそそってきた。近年の世界的な情報ブームにも乗り、日本人は、情報端末機器の購入やコンピュータネットワークの構築と拡張を目覚ましいぺ一スで進めている。
目につくものではまずパーソナルコンピュータが企業、家庭を問わず加速度的に普及してきた。ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータを通じて、大量の電子情報の受発信が可能となり、音声・画像情報を伴う各種サービスが受けられ、バーチャル・コミュニティで他の会員とコミュニケーションできるようになった。特に、インターネットの急速な発展は、グローバルなコミュニケーション・情報・データの入手・発信などのコミュニケーションの手段として、日本人にアピニールしている。企業や個人によるホームページの開設が活発に行われており、さらに企業ではインターネットを活用したイントラネット構築も進んでいる。 |
解説:新しい事業を起こす時など、関係者の情熱が薄れないうちに手をつけないと、あとからでは新鮮味もなくなり問題にされなくなるから、時期を失するなという意味。 |