浅析日本武士道精神--以武士道影响为例

浅析日本武士道精神

――以武士道的影响为例

所在院系： 外国语学院日语系

学科专业： 日语语言文学

学生姓名： 

指导教师： 

提交日期： 

論文題目：

日本武士道について

――武士道の影響を例として

所    属： 外国語学院日本語学部

専    攻： 日本語語言文学

氏    名： 

指導教官： 

提出期限： 

　　　　　　　　　    摘  要

武士道源于日本，是以为主君不怕死、不要命的觉悟为根本，强调“毫不留恋的死，毫不顾忌的死，毫不犹豫的死”，为主君毫无保留的舍命献身的精神。武士道源自佛教、神道教和儒家思想。它原是日本封建武士的道德规范。

武士道在日本自古有之，并且对日本社会产生很大的影响。如封建时代武士崇尚切腹，武家女性善于自我牺牲。以及现代社会的重视集体，工业报国，企业至上等思想都或多或少受到了武士道的影响。此外，现代日本的自杀率居高不下的问题也与武士道有一定关联。武士道精神是日本人的行为准则，也是日本人精神上的支柱，它影响着一代又一代的日本人，而且将继续影响下去。

本文从日本武士道的来源、对封建社会和现代社会的影响等方面对其进行解析。探讨武士道对日本人的影响等问题。

关键词: 武士道; 来源; 影响

                             要　　旨

武士道は、日本固有の思想であり、日本人の精神的特徴がよく表れている。主君のために、死を恐れない覚悟を本拠として、果敢に死ぬことであり、主君のために命懸けで献身する精神である。武士道の起源は仏教、神道、儒教だとよく言われる。元々は封建社会の武士階級の倫理と価値基準である。

武士道は古い昔からある精神として、日本社会に深い影響を与えた。武士道精神の影響で封建社会の武士は切腹を崇拝して、武家女性は自ら犠牲する勇気がある。そして現代社会の日本人は集団を重んじて、「工業報国」思想を持って、会社を第一にする。こんな特質にも武士道の影響があると思う。武士道精神は日本人の行為基準であり、日本人の精神的な支えであり、また代々の日本人に影響をしつづけていく。

この論文は日本の武士道の起源、内容、封建社会と現代社会への影響を分析し、武士道の日本人に対する影響について述べると思っている。

キーワード: 武士道　　　歴史　　　影響

目　　次

はじめに

周知のように、「武士道」は日本の武士の道徳規範と生活の儀礼で、長い歴史の発展の中で形成した特有な精神である。これは日本の社会文化の産物である。古くから、「武士道」は日本民族の発展に大きな影響を与えた。「武士道」は平安時代から生じた、鐮倉時代に武家は政治権力を持ちはじまった。その時に、「武士道」は発展して栄えていた。江戸時代、儒道思想を受容し、「武士道」も理論化になり、影響力は強くなって、社会の各階層に入り込んだ。日本の封建時代で切腹は武士道の印の一つとして、生まれてから日本武士の尊敬を得た。しかも武士から普通の人まで流行っていく。また、武士道は武家女性の人生観と価値観を変えた。武士道の影響で武家女性は特に義理を重んじる。現代社会においても「武士道」精神は日本の自殺率、商業文化にも大きな影響を与えた。この論文で「武士道」精神の影響に対して理解と分析をして、「武士道」の起源、封建社会および現代社会への影響から、日本人が持っている精神「武士道」を論じる。

1.武士道の起源と内容

「武士道」という言葉が日本で最初に記された書物は、江戸時代の高坂昌信著とされる『甲陽軍鑑』①である。「武士道とは何か」という問いに対して、明確な解答は難しいである。「これぞ武士道」として成文化されたものはなく、それはその時々の状況に応じて姿が変わる。武士道は、手に触れる姿や形をもたないが、モラル雰囲気の薫りを放ち、今も日本人をひきつけてやまない存在である。以下は武士道の起源と内容を見てみよう。

1.1武士道の起源

武士道は藤原氏の専制政治を背景に日本に現れ、集権制の崩壊と荘园の発展が武士道の形成につながった。武士道とは、封建制によってあらわれた特権階級である武士が、自分自身の不始末を審判するためのよりどころとして共通の規範が必要のためつくられたものである。武士道の起源を仏教、神道、儒教と思われる。仏教と儒学は伝来してからすぐ武士道に受けられた。神道は日本地元の宗教として武士道の骨を作られた。

①仏教の影響  仏教は武士道に、運命に対する安らかな信頼の感覚、不可避なものへの静かな服従、危険や災難を目的にした時の禁欲的な平静さ、生への侮蔑、死への親近感などをもたらした。具体的には、禅という修行法を行っていた。禅とは、『心を安定・統一させることによって宗教的叡智に達しようとする修行法』であるが、昔の剣豪には、修行の境地に達する為に禅の修業に移る者が多くいた。

②神道の影響  神道は、他のいかなる信条によっても教わることのなかった主君に対する忠誠、先祖への崇敬、さらに孝心などの教義を武士たちに教えた。神道や祖先神への尊崇は、天皇を神としたことで、日本人に愛国心と忠誠心をうえつけた。しかし厳密には、道徳的な教義に関しては、儒教がその源であった。神道の役割は、日本人に主君への強烈な忠誠心と愛国心を吹き込んだことであった。これは武士道精神の重要な内容である。

③儒教の影響  儒教のなかでは孔子の教えがもっとも豊かな源泉になった。孔子が述べた五つの理論的な関係、すなわち、君臣（治めるものと治められるもの）、父子、夫婦、兄弟、友達の関係は、彼の書物が中国からもたらされるはるか以前から、日本人の本能が認知していたことの確認にすぎない。冷静、温和にして、世才のある孔子の政治道徳の格言の数々は、支配階級であった武士に特にふさわしいものであるので、封建社会に大きな影響を与えた。 

1.2武士道の内容

一言で言えば、武士道精神とは本に書いてない不文法で代々の武士によって口から口へと伝えられ、或いは有名な武家の人によって記録されたものであり、武士の人生の格言となったものである。日本の武士道精神はいったい何であろうか。簡単にいえば、武士が主人に死を覚悟し、「死を畏れない」こと、つまり惜しむことなく、すべてをささげ、舍て身になって主人に命を尽くすことである。武士道論者は儒家の「士道の論」が世人の贪欲と死への恐怖を隠すものと思っている。それに対して武士道は君と臣の間の戒律を大切にし、絶対に忠を尽くすことを求めるものである。「自分の命を舍てて、道義をとる」だけでなく、「あっさりと死んでいく」ことである。君主から切腹しろといわれたら、切腹して自刃しなければならないのである。

武士道の基本原則について、義、勇、仁、礼誠、名誉、忠義という六つの内容を総括する。その中で、忠義は一番重要だと思う。

「義」とは、武士道のもっとも厳格な徳目であり、武士に義理と道徳を守らなければならないと要求することである。

　「勇」は、武士に果敢的な精神を備えることを要求する。その同時に、武士は武芸にたけらなければならない。

　「仁」は、武士はただの武力を用いているものじゃないようにする。「仁」を果たすために、武士は人に対する度量、同情、仁愛の心を持たなければならない。

　「礼」とは、ただの立派な風格だけではなくて、更に他人への感情、思いやりの外部の表現でもある。

　「誠」は、文字通り、誠実ことであるが、また、商人などからの誘惑を避ける。

　「名誉」は、人格を尊び、その価値を明確にする自覚を含め、また、武士に名誉のためにすべてを捧げり、是非をはっきりさせて我慢できる性格を持つことを要求する。

　「忠義」はこの上ない重要性があり、様々な状况の中の人々と結ぶ紐帯でもある。自分の主君に忠実を尽くすのも武士として欠けなければならない信条である。この六つの信条は武士道精神の骨として、代々の日本武士に影響を与えていく。そして社会各階層に広めていく。

2.封建社会における武士道の影響

　武士道は、武士階級の倫理及び価値基準の根本、体系化された思想として、切腹、武家女性への影響は深いと思う。

　2.1切腹

　切腹は、自分の腹部を短刀で切り裂いて死ぬ自殺の一方法。一般的に武士が行った日本独特の習俗である。自身や臣下の責任をとり、自身の身を以て家の存続を保とうとする行為である。近世からは、自殺のみならず処刑の方法としても採用された。腹切り･割腹･屠腹ともいう。切腹は、平安時代末期の武士である源為義が最初に行ったと言われている。腹部を切り裂いただけでは死亡までに時間がかかり、死ぬ者に非常な苦痛を強いるため、通常は介錯人が切腹直後に介錯を実行する。江戸時代には、切腹は複雑で洗練された儀式となり介錯がつく切腹の作法が確立した。切腹の作法が制定された時期については諸説あるも、18世紀の初めという説が有力である。

　切腹が習俗として定着した理由は、新渡戸稲造が『武士道』の中で指摘した、「腹部には、人間の霊魂と愛情が宿っているという古代の解剖学的信仰」から、勇壮に腹を切ることが武士道を貫く自死方法として適切とされたとの説が、広く唱えられている。

　なぜ日本人は切腹という死に方を選んだか。以下その理由を見てみよう。

　第一に、日本人はお腹を重んじる民族である。日本人にとって、人間の肝心なところは頭や胸ではなく、お腹である。お腹では心、思想、感情、勇気と意志などがいっぱい溢れている。その意味では、お腹を切り開いて自分の忠義、勇気と意志を明らかにする。また、お腹は体の最も弱いところので、切腹としても一気に死ぬことができない。必死の勇気がなくと、切腹できない。切腹は武士が死を恐れない態度を示した。

　第二に、武士道は、切腹は一番忠誠心、勇気と意志を現す行為だと認めている。同時に切腹はただの自殺方法ではなく、苦痛を受けた美しい芸術だと思われている。日本人はよく武士を桜に喩えて、桜が一番美しい時は満開な時ではなく、散る時である。桜の花期長くない、しかし散る時、一夜の間で全部落ちた、枝には何も名残はない。これは武士道は提唱した精神的な境地にほかにならない。しばしの美しさの中で人生の最高峰に達して、最大の価値を発揮して、その後未練もなく自分の命を捨てる。武士が最後の価値を尽くして、願いもう完了して、この時は桜のように未練もなく散るべきだ。だから切腹、死への美化を含んでいる。

切腹はとても美しいと高尚なことからこそ、武士だけではなく、一般的な人も影響を受けた。ますます日本人は問題を解決する時の方法になった。例えば、戦場で捕虜さらた後、生き恥を避けり、主君のため殉死したり、譴責を担当してあるいは謝罪したりなど。有名な茶人千利休②は政治を参画したが、秀吉の怒りを買って、人生の最後のお茶を飲んだ後、落ち着いて切腹した。千利休は武士ではない、しかし彼も切腹を選んだ。これによると、切腹は武士階級から社会各階層に広けたことが分かった。

明治初期から、切腹は「大和魂」の中心と認めている。

2.2武家女性

　封建社会時期、武士道に影響されたのは切腹だけではなく、女性も影響を受けた。1185年、源頼朝は鎌倉幕府を開いて、七百年ぐらいの武家時代が始まった。武家政権の確立につれて、武士道は武士階級の内部で普及し、まだ社会の各階層に影響を広げている。武家の女性も含まれている。武士家族の女子は生まれてから武士道の深く影響を受けた。小さいころから武士精神の薫陶は彼女らの性格や運命に巨大な影響を与えた。

　武士道は、前に論じたように、武士階級の一般的な道徳規範と行為準則である。武士道精神は強調したのは、まず「滅私奉公」の君臣戒律である。武士家庭の経済の基礎は主君からもらった俸禄であるし、平素も本家の武士団の保護を受けた。このような主従関係を維持すめために、主君に感謝しなければならない。戦場では命を顧みない精神を抱いて主君の安全を守る。源頼朝が鎌倉幕府を確立してから「滅私奉公」を武士の第一の美徳を主張した。このような親しい主従関係や忠義観念はすぐに盛んでいく。この観念は、武家の男に限らず、武家の女性も樹立した。彼女たちは小さい頃から、家族の名折れ時があったら、自ら犠牲になるという覚悟と勇気を訓練された。

　前に論じたように、儒学思想は武士道精神の由来の一つである。儒学が日本へ伝来した後、、「三綱五常」、「忠孝」の念は武家統治に相応しいので、すぐに武士道思想に受け入れられた。そして武家女性に影響をしつつく。平安時代の貴族の女性の陰鬱な性格に比べて、武家の女性はもっと主従と夫婦の関係を重んじる。彼女たちは義理のため自ら犠牲になれる。結婚することから見れば、家族集団にとって有益な婚姻は一番重要なことである。武家女性は決して愛情をもって、結婚するわけではない。親の意見は一番である。さらには武士家族の間で、政治と経済的な取り引きでもなる。たとえば、織田信長の妹お市姫若いごろ近江大名の浅井長政と結婚したが、浅井長政は信長に敵対にして自刃した。その後姪の織田信雄が同盟を結ぶため柴田勝家にお市姫を嫁がせた。その時柴田勝家はもう六十頃であった。

ほかの一方で、武士道の義理は女性の貞操観念にも強い影響がある。『貞永式目』③の中で、姦通罪を犯した男も女も半分領地を没収されまたは流刑を受ける。封建的な家族制の確立と発展につれて、男は跡継ぎの純血を保つために、この貞操観念は夫を浮気なことをしても大丈夫だという風潮になる。男性は勝手に妾を娶って、しかし女性は夫のため純潔を守らなければならない。たとえ夫が亡くなったとしても勝手に再婚することはだめである。こういう二重モラル標準になっている。

3.現代社会への影響

　今、武士道は日本で公の場所ではもう精神的信仰として提唱されない。一種の精神的な文化として国民に対する影響力があるので、過小評価をしてはならない。特に日本企業への影響は深い。武士道精神は日本企業文化の基盤として日本経済の発展に強い影響を与えた。日本企業文化の核は「和魂」であるが、それをもって「愛社精神」、「敬業精神」などの念が生み出した。商業以外、現代の日本で自殺率が高すぎたという社会問題の原因において、武士道の姿も見えると思う。

　3.1商業への影響

日本現代化の発展は目覚しい。今、日本式の企業制度で終身雇用制度、年功序列制度と労働組合管理制度という三大魔法の武器と言われる制度は武家の社会の「君と臣は同体である」という家族の伝統的なモデルに似てる。一旦武士になると一生自分の集団に命じられる。これは終身雇用制の由来である。武士は立ての意識が強い。これは年功序列制の由来である。武士道精神の中に武士の運命と君主の運命は互いに関連する。社員と経営者の運命もそうである。両者の関係を保証する組織が必要になる。だから、企業労働組合というものが出てきる。これは企業労働組合の由来である。国家は家族の放大体といえる。この大きな家族の中で、人々の運命が相連なって結ぶ。武士と君主の間でもそういう関係である。労働力と資本家がうまく付き合うことは、企業の経営管理上に大きな成績をもたらした。ここからでも武士道は日本の社会にいかに強い響を与えているかは分かる。以下はそれを具体的に分析しようと思う。

　3.1.1和魂洋才 

武士道精神は日本の戦後の経済の高度の発展の原動力である。1970年代後期世界経済史上最も注目されたのは日本経済の一気立ち上ったことにほかならない。そして、日本企業文化の内容はどちらかというと武士道精神とつなっがている。日本人は武士道の伝統を保留して、仕事に生かし、資本主義という形で成功する。

「和魂洋才」が日本企業文化の核心だとよくいわれている。「和魂」は日本民族の精神である。一言で言えば、武士道の義、勇、仁、礼誠、名誉と忠義を唱えて、思想の統治を重視する。日本の武士道は「和魂」の最高表現形式である。日本企業は従業員の育成訓練に対して全力を尽くす。その上、このような企業の育成訓練も技術と管理の技能の育成訓練に限るだけではなくて、また企業の成員の人格の育成と企業の道徳的な文化の育成を含む。

ほかに、「家族主義」も日本の企業文化の中で著しい特色である。「家族意識」は日本の会社で集団の意識という形で表わされている。つまり、自分がいる共同体のために、自分の命を捨てるまでやることである。この意識は武士道の精神と同じである。前に論じたように、義理を重んじて、武士は主君のためにすべてを捧げて、そして俸禄と保護をもらった。従業員は一生を捧げて、企業に勤めて、そして良い給料と福利厚生をもらった。企業と従業員の間で家族のような関係を確立する。年齢の増加と共に、給料も高くなる。だから日本人は普通若いごろから同じ会社で勤めていく。こんな関係の中で武士道の影響が見える。

　3.1.2「士魂商才」④

　日本近代企業の父―――渋沢栄一は日本企業管理の真髄を「士魂商才」とまとめていた。「士魂商才」とは、武士の精神と商人の才知を結んで、その「士魂」が武士の精神、すなわち武士道である。  

　（1）日本企業文化に対して積極的な面について 『日本企業管理芸術』は企業管理がただの学科だけでなく、文化の一つであって、すなわち、企業は自己価値観、信仰と言語を含む特定の文化があるべきである。そして、企業文化の価値はそれが知らずのうちに生産率に巨大な影響が出ることにある。具体的に、武士道は日本企業文化に積極的な影響がある表現は次の三つの面にある。 

 　①「忠」という考えは強い企業凝集力をそそる。戦後、日本国民は、伝統的な「天皇と国家に忠誠を尽くす」という民族価値観を「個人にとって大きな意味を持つ企業に忠誠を尽くす」ということにはっきり転化させた。企業と社員の関係は武士と君主の関係のようで、すなわち「本家」と「分家」の関係である。社員は企業を「本家」、自分の家を「分家」だと考える。「忠」という行動の原則に基づけば、「本家」の利益が「分家」より高くて、「分家」が個人より高い。君主に忠誠を尽すために、自分の命を惜しまない。だから、社員はいつも「会社第一」という信念を遂行する。この忠誠の要素は日本企業の非常に強い凝集力を組み立て、そして、終身雇用制と年功序列制に通じて強化された。会社に入ると、会社と社員の間に終身の「主従関係」が結成した。会社は社員を勝手に首にさせなくて、社員も自分の一生を会社に渡してから、社員と会社は同じな利益と運命がつながっている。社員の利益と企業の栄枯盛衰がつながって、それによって栄辱をともにする「集団意識」、「集団功利主義」が形成できた。社員に良い「愛社精神」と「敬業精神」をつくせて、社員の積極性と主観能動性が十分に発揮できる。  

　②「和」という観念はエフィシェントのチームワークを育てる  最初、「和」という精神は儒学の倫理道徳で、主な内容が「愛人」、「仁慈」、「協和」、「互助」、「団結」、「合作」、「我慢」などである。この内容は以前から日本武士の世渡りの哲学として武士道精神になっていた。日本企業の中で、「和」はみんなが努力を通じてたどりつきたい境界である。企業の「和」は全員が一致協力で和やかで親密な雰囲気を守ることを通じて、企業内部で「協和感」と「団結感」を養成して、更に団体的な帰属感を形成して、社員に自発的に企業のために貢献させる。「和」という観念が取り換えるのは社員の忠誠、依頼及びそそれた工作の熱情と積極性で、豊かな成果をあげるというわけである。  

　③「恩賞観」⑤は企業従業員の使命感と責任感を指している。武士道の「恩賞観」の肝心なところは、主家が従者に「恩賞」を施すこと、従者が必ず主家に「奉公」して忠誠を尽くすこと。全身全霊を捧げて、更に「生死を惜しまなくて君の心に委ねる」こそ「義」の在り処である。日本の企業は「恩賞観」に影響されて、使命と責任を格別に重視する。たくさんの企業は自分のスローガンがあって、例えば「松下七精神」の中で、「工業報国」、「感恩懐徳」などの信条がある。企業の従業員にとって、企業からもらった給料が「恩賞」である。給料をもらうと企業に忠誠を尽くすべきである。そうすると、全民族は「工作第一」という強い責任感と使命感を培っていた。「工作優先、恪守職責」そして自分の努力を通じて会社にかなりの成果を取らせるという理念は、日本ですべての従業員の工作倫理になった。要するに、日本が短期に経済飛躍を実現させて、更に急速に立ち上げて世界第二経済大国になった主な原因は、武士道に影響されて形成していた「忠」、「和」、「恩賞」などの観念を核心として企業文化である。この企業文化は日本企業が飛躍的に発展されて重要な要素である。     

（2）日本企業文化に対して消極的な面について  20世紀90年代からいよいよインフォメーション時代の始まるに伴って、武士道に影響されて形成していた企業文化は次第に弊害が生じて、しかもだんだん経済発展の障害になっている。具体的に、日本企業文化は武士道に影響された消極的な表現は次の二つの面にある。

  ①「忠」という観念で形成していた「終身雇用制」と「年功序列制」⑥は自由競争のメカニズムの形成にはマイナスである。「忠」の観念に影響される日本企業文化の「終身雇用制」は社員に心理上で安全感を強く感じさせるのに、流動性が不足で、人的資源の配置が不適当、競争メカニズムの生み出すことにマイナスである。ある人たちは会社に入ってから、競争意識が弱くて、危機感が鈍くて、進歩する原動力も明らかに足りない。更に、ある専門知識を持って若くて向上する社員はいつもこの流動性を制限する制度に不満を抱く。「年功序列制」は企業と社員をつなぐが、創造力を抑えるので、有望な若者が創造力が一番強い段階で重要なポストを取って自分の才能が発揮できなくて、企業創造力を欠乏にしてしまった。

  ②「和」の文化が推奨する「一致観念」は創造力の発展を妨げるので、適応能力が下がることを引き起こす。「和」の観念に影響されて形成していた日本企業文化のもう一つ特徴が「一致性」である。それは社員の個性やアイディアにマイナスで、社員の想像力と創造力を押しつぶしてしまった。たくさんの創造力や潜在能力があるアイディアは、結局「一致」の犠牲品になってしまった。こうして企業にとって必要な変革と見通しがあるアイディアは企業文化主流からはずれるからと思われて拒否されるかもしれない。しかし、企業が成功を保つ力の源泉は激しい競争と絶えず新しいものを作り出すことである。絶えず新しい製品を作り出して新しい業績をあげることあっての企業あるから。特に情報化社会に入るとともに、世界経済は新しい技術を求めて、歩調を速める時代になってきた。管制を緩めて、競争を強調して、新しいものを作り出すことを励ますことはこの時代の基本的なシンボルである。現在、伝統的な日本企業文化は経済発展に応じない面がだんだん現われてきた。要するに、日本企業文化に対して武士道の影響は日本経済発展における巨大の進める作用だけでなく、日本企業文化が新しい時期へ変転するにつれて、さまざまな障害をもたらすことも表わす。経済発展を進める企業文化要素であれ、妨げる要素であれ、武士道精神ときわめて密接な関係がある。 

　3.2自殺への影響

世界の国の中で、日本の自殺率は一番高いそうである。世界保険機構の評価から分かるように、毎日、日本では、百人ぐらい自殺しているそうである。19歳以下の靑少年の自殺率は毎年25%ぐらい増加している.この悲しい数字を見たら、筆者は日本人の自殺の原因について、今の経済の状態は大変だから、たくさん日本人は借金と失業を経験して、自殺した。しかし、筆者の意見では、この悲しいトレンドの理由が経済だけでなく、武士道にも責任があると思う。

武士道と自殺の関係は何であろうか。日本人は学校と仕事でたくさんプレッシャーがあるときに、失敗がとてもこわくなるそうである。実は、昔の侍のイデオロギーと同じように、日本人は家族の不名誉をうけるよりも、自殺したほうがよいと思っている。たとえば、日本の男の人は失業になって、家族はお金を持っていない。このライフスタイルは恥ずかしいし、全然欲しくないそうである。同じように、武士が高いプライドがあったので、不名誉の時は、死ぬことの方がいいと思っていたそうである。その上に、侍だけでなく、現代の日本人も自分のコントロールを信じているし、恥ずかしい精神病についての話などが出来ないそうである。

また、武士道の核は「忠」である。歴史上、武士の自刃はほとんど恩を返すための自刃、義理のための自刃、名誉のための自刃という三つの文化境地である。そして現代日本企業は「忠」という観念を全社会階層に広めた。だから日本現代社会で、過労死、義理のため自刃、名誉のための自刃などの尽忠的な自殺現象はいっぱいある。日本の農林大臣の松利利勝、緑資源機構理事の山崎進一は汚職事件に巻く込んでいた。事態は深刻になったので、松岡は恐れて首吊り自殺した。翌日、山崎も自殺した。松岡は八通の遺書を残して、命を代価にして国民の許すを求める。松岡自殺前、態度がきっぱりしている、ゆったりと落ち着いていることによると、彼は武士道精神を貫いて死ぬことも現代日本人は武士道に相当影響される証である。

武士道は宗教ではないが、死はすべてを超えられるという特性は日本の禅宗からもらった。禅宗の「生死一致」の生死観と「勇往邁進」の観念は武士道で実践した。日本武士の自刃の中での禅は今までの日本人、特に年寄りにとって大きな影響している。日本社会で年寄りの自殺率が一番高いと「暴死心理」などの現象によると、こういう点が分かる。

ほかに、武士道の中で、物哀れの審美意識もあるので、美しい死ぬ方を崇めている。その思想の影響で、日本社会で唯美的な自殺行為もいっぱいある。日本多くの有名な作家が自殺した、たとえば有島武郎、芥川龍之介、川端康成、太宰治や三島由紀夫など。また自然に戻り自殺して、ネットユーザーが集団自殺などがある。

おわりに

　武士道は確かに日本の社会に大きな影響を与えた。ほかに武士道は一種の「修身」「道徳」というものでもある。武士道の起源は仏教、神道と儒学だとよく言われている。武士道は禅宗と物哀れの審美意識のを受け入れた。例えば切腹の中に武士道の忠義と美しさを含んでいる。また、日本武士道は儒学思想の「三綱五常」を受け入れて、日本の武家女性の人生観と価値観に深い影響を与えた。武家女性は義理を第一にして、主君と夫への忠誠は何より重要だと思っている。日本で長寿な人は多いが、自殺率は一番高い。こんなことには、武士道の影響も見える。多くの人は恥ずかしく生きることに比べて、光栄に死んだほうがよいと考えているからである。日本人は武士道伝統の一部分を継いで、さらに現代の職場に用いる。日本企業の雰囲気はとてもよいとよく言われた。それは武士道の中の惜しむことなく、すべてを捧げるという思想が日本企業文化の基盤として、代々の日本人を影響しつづけていくからである。武士道は日本社会に大きな影響を与えた。だから日本をもっと理解するために武士道の分析も一つの道であると思う。

注：

  ①『甲陽軍鑑』江戸初期の軍学書。高坂昌信の遺稿に仮託して、小幡景憲が編。

② 千利休、安土桃山時代の茶人、千家流の開祖。

③『貞永式目』　源頼朝以来の習慣法や先例などをもとに成文化したもの。

④ 士魂商才　武士の精神と商人の才と備えること。

⑤「恩賞観」 功績や奉仕をほめて、主君が家事に与える褒美。

⑥「年功序列制」勤続年数や年齢によって、職場での地位や賃金がきまること。

参考文献：

[1]　孙昊  2011 　《日本武士史》 陕西人民出版社 

[2]　阎德学  2006   《武士之路》  人民出版社

[3]  石井進　2005　『鎌倉幕府』　山川出版社

[4]  新渡戸稻造　2006 『武士道』  山東画報出版社

[5]  鲁斯・本尼迪克特　2005 《菊与刀》  光明日报出版社

謝　　辞

　この論文については、最初、表題を選択して、資料を集めて、骨格を立てるから初稿の作成と最後の改定まで、二ヶ月ぐらいの努力を経過して、最終が本稿を作成したこととなり、諸先生方に深く感謝したいと思います。

　この論文を作った時、X先生から全力で援助をもらいました。指導先生として、X先生はこの論文について構想、主題、言葉遣いなどにご指摘をいっぱい与えました。

　先生のおかげで、卒業論文は順調にできました。ここに心から感謝の気持ちを表したいです。